Saturday, April 16, 2011

夢みたいな話


先週の木曜日、某出版社の編集さんお2人が、文房具展に来て下さった。
経堂の商店街で、海鮮丼を食べて、てくてく歩いて、ハルカゼ舎さん→芝生さんへ。
ハルカゼ舎さんのお姉さん素敵。ピチカートのお姉さんみたい。
芝生さんのジンジャーシロップジュース美味しかった。
商店街の、ハンコ屋さんの素朴なお犬たちが、たまらなく可愛かった。

そしてその後、なんと、私の憧れのお洋服(蝶ちょのとこです*)の展示会に連れて行っていただいた!HPに載っていないなぁ、と不思議に思っていたら、プレス用の展示会だったらしく、ものすごく恐縮。
そしてそして、私にとって夢のような出来事が!!
そのお洋服のデザイナーさんがいらっしゃって、編集さんにご紹介いただいて、ほんの少しだけど、お話できた!!
私は舞い上がってしまって、すごく好きだという事を、100分の1すら伝えられなかった。

その人の作るお洋服が本当に本当に大好きで、それはまるで魔法みたいだということ。
気持ちがクサクサしたり、腹が立ったり、憎たらしいと思ったり、面倒くさくなったり、とにかく心が不細工になっている時、クローゼットを開けると、
「こんな不細工な気持ちで着ちゃダメだ!」
と思える事とか、袖を通すと、自然に不細工な気持ちが消えていって、
「きれいな気持ちでいたい」
と思える事とか。
短い間にそんな事を伝えるのは無理だし、語られても困るだろうけど、それにしてももうちょっと気の利いた事が言えるような大人になりたいなぁ・・・

そのお洋服を見ていると、私の中にいる、まだ変な知恵をつける前の、正真正銘の女の子だった自分が、スキップしてる感じがする。安いから、とか、逆に高価だから、とか、しっかりした人に見られるにはこういうのがいい、とか、そういう変な知恵みたいなものたくさんが、絶対浸食できない唯一守られた場所が、本当にウキウキする。
変な知恵の部分で判断して手に入れたものは、すぐに飽きてしまう。
守られた場所が好きなものは、絶対に飽きない。
その証拠に、新しく服をおろす時に、「いつか着れなくなるんだ・・・」と、切なくなったりするくらいだ。それはお洋服だけじゃなくて、なんでもそうだと思う。

そんな魔法のようなものを作っている人に、ちょっとだけでもお会い出来た事。本当に、夢みたいな話。
私は、どうやって家に帰ってきたのかよく覚えていないくらい、フワフワしてしまっていて、知恵熱を出した子どもみたいに、コンコンと眠ってしまった。昼寝のつもりが、起きたら日付が変わっていた。夢をたくさんみた気がする、覚えていないけれど。

あのお洋服は、気持ちが不細工にならないためのお守りだと思った。これからも、ずっと大切にします。

4 comments:

  1. わあ!!おめでとうございます!!(←でいいのかな?!)
    きっと、ずっと着れる(着たくなる)お洋服ですよね!
    大切にされるのは作る方も、お洋服もきっと幸せですね。

    私はついつい古着で、ちょうちょのを身につけている人を街で見ると目で追ってしまいます(笑)。いつか私もきられるようになりたいなぁ^^

    展示も楽しそうです♪

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  2. はい、おめでたいです!
    神様に会った!みたいな感じでしたよ〜*
    すっごく可愛いお洋服なのに、おばあちゃんが着てても違和感ないんですよね。不思議。
    展示素敵でした。うっとりでした。

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  3. うんうん。とうなずきながら読みました。
    わたしのなかで もう 洋服の域を超えているなと
    常々思っていたので、とにかく納得しました。
    さいきん忙しくて心が不細工になってたので、
    コトリさんのを読んで 思い出しました!
    ありがとうございます。
    新しい土地では浮いてしまうくらいなのですが、
    布教しようとおもいます!!笑

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  4. 本当に、魔法みたいなお洋服ですよね!
    新しい土地で、しばらくは大変かと思いますが、お守りをたくさん持っているし、nanairoさんは、きっとどこでも可愛いです*
    nanairoさんやHさんと、お店でおしゃべりした日々が懐かしくて、ちょっと切ないけど、最近は、変わることって美しいなぁ、と思ったりします。
    ぜひそちらでも布教を!こちらからしなくても、「どこの服?」って聞かれそうですけど(笑)

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